ハリモグラ, オーストラリア
© Etienne Littlefair/naturepl.co
卵を産む哺乳類
ハリモグラは、主にオーストラリア大陸に生息する単孔類の哺乳類です。背中を覆う硬いトゲと細長い吻が特徴で、粘着性の唾液で覆われた長い舌で主にアリを捕食し、危険を感じると丸くなって、全身のトゲを用いて身を守ります。また、哺乳類ながら卵を産み、孵化後は母乳で育てるという独特の生態をしています。
針モグラは、その特異な外見に加えて、哺乳類の中でも極めて原始的な特徴を残した「生きた化石」とも呼ばれる存在であり、その吻の先端には獲物が発する微弱な生体電気を感知する鋭い電気受容体が存在するため、視覚に頼らずとも土中のアリやシロアリを正確に捉えることが可能です。さらに、強力な脚とシャベルのような爪は穴掘りに適しており、敵に襲われると瞬時に垂直に地面を掘り進めて背中のトゲだけを地上に露出させるという独特の防御姿勢をとるほか、体温調節機能が未発達なため気温の変化に応じて休眠状態に入るなど、過酷なオーストラリアの環境に適応するための驚くべき生存戦略を数多く備えています。
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